素晴らしき演奏の後に……(その1)

 先日、ブルックナーの演奏会に行ってきました。
 とっても迫力のある、素晴らしい演奏会でありました。
 ところがその演奏会の余韻に浸りながらの帰途に、少々ああでもないこうでもないと考えていたことがありました。
 ちょっとそれを綴ってみたく、以下、書いてみます。

 まず、演奏そのものの不満ではありません。
 それは、実はわたくしがかなり以前から思っていたことなんですね。別に不満というほどのものではないのですが、何といいますかどこか馴染まないとでもいいますか、もう少しはっきり書きますと、ちょっといやなんですね、という程度のことです。

 何のことかといいますと、演奏が終わってその後、指揮者が観客の拍手に(一応)導かれて舞台を出たり入ったりなさいますよね。いえ、あの慣習そのものについては、さほどいやではありません。まー、あんなものなんだろうなと思っております。
 昔の本場ヨーロッパでは、あの出入りを10回も20回もしたものだとか、はなはだしい時には50回くらいもおこなっていたとか、何かの本で読んだ気がします。

 だから、音楽会でもお芝居でも伝統として古今東西、舞台が終わった時はあんな類のことをするんだろうなと、わたくし思っていたんですね。

 ところが少しばかり前、歌舞伎の舞台を見に行きましたら、確かにお芝居の始まる前には「口上」というんですか、役者の方が喋ったり観劇のお礼をおっしゃっていましたが、お芝居が終わった時はそのまんま、本当に見事にさっと終わっていました。

 その時の私の感想を申しますと、とっても潔くって気持ちよかったですねー。
 何か思いがけなく広い原っぱに出たような気がしました、それこそ余韻たっぷりに。

 さて今回の音楽会、ブルックナーです。交響曲第5番でした。大概、長い曲ですよねー。
 本当にいい曲でいい演奏でしたが、でもふたたびはっきり言いますと、80分にもなる曲が終わって、みなさんお疲れでしょう。

 みなさんというのは、指揮者、演奏者、裏方の方、そして私たち観衆のことです。
 あの出たり入ったりも、大概でいいですよね。回数が多けりゃいいというのは、クラシック音楽会が本当に次世代に伝えるべき素晴らしい伝統、とまではいえないでしょう、そんなことないですか。

 でも私の本当に「ちょっといやなんですね」は、実はそのことではないのであります。
 いえ、全くそのことではないこともないのですが、次回、それを書いてみますね。


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大寒や ウルトラライト 有り難く

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 特定の商品を宣伝するのではありませんが、
 世の中あれこれ便利になってきたなぁと思います。
 だって、本当に、
 ほとんど寒さ知らずですよ。

                     秀水


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