うーん、やはり重い、ドイツの近現代史

 『ユダヤ人とドイツ』大澤武男(講談社現代新書)
 『ヒトラーとユダヤ人』大澤武男(講談社現代新書)
 『ナチス追及』望田幸男(講談社現代新書)
 『アメリカのユダヤ人』土井敏邦(岩波新書)


 図書館で、最初に借りた本はこれだったんです。

 『魔女とカルトのドイツ史』浜本隆志(講談社現代新書)

 バッハ・モーツァルト・ベートーベンを聴いていると、こんな恐ろしいようなメンバーを産んだドイツという国について、やはり興味は広がっていくわけですね。

 そこで、とりあえず一冊だけ読んでみました。
 しかし、えー、何というか、ドイツについて読んでいくと、やはりここに触れないわけには行かない、(上の3人の音楽の天才とは、時代が全然違いますね。まー、別の興味です。)というわけで、さらに図書館に行きまして、まとめて借りてきました。
 それが、冒頭の4冊であります。

 でも、やはりめちゃめちゃ重いんですね、当たり前ですが。そして、いろいろ考え込んでしまいます。

 ヒトラーの、ユダヤ人に対する狂気といえるほどの偏見と憎悪は、ヒトラー個人の資質もさることながら、やはりドイツ民族の特殊な歴史事情がその底には流れているわけですね。いわゆるドイツの伝統的反ユダヤ主義なわけです。マルティン・ルターやカント、ゲーテ、フィヒテ、ヘーゲル、マルクスなど第一流の文化人にまで見られるドイツ反ユダヤ主義です。ひとつは、これが読むほどに、痛々しいほどに骨がらみで重いです。

 上記の本の一冊に書いてあった表現ですが、

 「いったいどのようにして人間がそうした残虐なレベルまでずり落ちることができるものかと自問しなければならないほど、ポーランドで行われたことは残酷である」

 「ヒトラー主義に加担している今のドイツ人が人間として、どうしてこれほどまでに低下することができるのかは全く理解に苦しむ」

 ナチスドイツの事跡を元にした人間性に対する根元的な問いかけですね。これがまた重い。なかなか読んでいて相対化できるものではありません。

 しかし、一つの国が、国力を挙げて計画的に組織的に国策として大量殺人を行うわけです。実際、よくこんなことが可能であったなと思うことだらけですが、これはもちろんとって返して、日本の近代史に直接繋がるものでもありますね。

 「人ごとのように考えるな」と。

 ともあれ、まずはそれを知ることから、ということでの読書報告でしたが。
 なかなかしんどかったです。


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テーマ : 読書記録 - ジャンル : 小説・文学

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