めったにしない映画の話について(その4)

 「よろしければ貴方の推薦する映画作品をお教えいただけませんかね。日本のもの日本以外のもの、何でもいいんですが。」
 こんなメールを何人かのメール友達に送りました。

 考えてみれば僕自身は、映画はたぶん一般的な平均以下しか見ていないでしょうね。
 高校時代、一時、「ニューシネマ」をいくつか見たことがありましたが(『卒業』『イージーライダー』『明日に向かって打て』『わらの犬』なんかですかね)、邦画はほとんど知りませんし、最近のものとなると、ゴジラやガメラの怪獣ものぐらいで(これももはや最近ではありませんね)、ほぼ白紙です。

 かつて、小説作品を原作に取った、いわゆる「文芸映画」を何作か続けて見たことがありました。まぁもちろん興味深い部分もなくはなかったんですが、ほとんどの映画について、原作の小説と比べると、「比べものにならない」退屈さを感じてしまいました。

 そもそも僕は映画について、感動したことがほとんどありませんので(もちろん泣かせる映画に泣いたことなんかは何度もありますが)、ちょっと映画をバカにしているところがありますんですね、これが。
 しかし、これはヒジョーによくない、と。
 そこでぜひともカンドーの映画を見て、映画の底力を知りたく、ぜひとも名作をご推薦下さい。楽しみに待っています。よろしく。

 という趣旨のメールを打ったんですね。
 すると、何人かが返してくれました。今回はそのうちの一作。

 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』という洋画なんですが、 ……思いっっっっ切り重い映画でした。
 とにかく本当に、あきれるほど、あっけにとられるほど、思いっっっっっ切り、重く、暗い映画でした、本当。
 よくこんな映画を商業映画として封切りしていたものだと思いました。
 また、よくもこんな重い映画を見る人がいるものだとも思いました。
 でも、ツタヤでも、背表紙を向けてではなくて、表紙を向けて置かれてありましたから、それなりの需要があるのでしょうかね。

 とんでもない展開に入るまでの前半部は、とてもきれいな映像だったと思いました。
 が、ストーリーには触れませんが、後半から終了まで、打って変わって人生に対する呪いに満ちたような展開になります。びっくりします。
 確かにいろいろと考えさせる作品だとは思いますが、ちょっと重すぎましたね。
 もしもあの映画を映画館で見たりしたら、終わった後の映画館を出てくる人達の群は、一様に下を向いて、人生に対する暗澹たる思いの靄が懸かっているんじゃないでしょうか。

 村上春樹のどの小説だったかに、ねずみ取りのことについて書かれてあったのを思い出します。
 籠のねずみ取りに子ねずみが懸かっていて、死骸になっているんですね。それを主人公の青年が見て、入り口には必ず出口が付いていて欲しいと考えます。小説も同じ、出口のない小説は書かれるべきではない、みたいなことが確か書かれてあったと記憶するんですが。
 いくら人生について深く考えさせられる映画としても、出口のないものは少し辛かったですね。
 次はちょっとは明るい作品を見てみたいと思います。


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テーマ : 映像・アニメーション - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

コメント有り難うございます。

 >Versicleさん、コメント有り難うございます。
  俳句にね。なるほど、考えたことなかったですね。
  うーん、頑張ってみますが……ムリなような……。


 >南亭さん、コメント有り難うございます。
  「日の名残り」ですか。週末にビデオで見せて貰おうかなと思います。
  ご推薦、どうも有り難うございました。

No title

こんにちは。
感動した映画は?といわれると以外と答えられないものですね。
たくさんあったような、無いような。
感動というには当てはまりませんが、
あえて挙げれば「日の名残り」でしょうか。
静かに心を震わせる佳作で、年に数回はビデオで酔っています。
そんなところでしょうか。

俳句を・・

おもしろい話ですね(^^♪
せっかくですから 最後に俳句を。。
鼠・死骸・出口なし もうすでに素材は揃ってますよ!

期待してるんですからー(^^ゞ

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