たまには話そう映画の話を(その1)

 (シリーズ、新装開店しました。『素浪人月影兵庫』が『素浪人花山大吉』になるようなものです、って、古すぎてほとんどわかりませんねー。)

 さて、あなたからお薦めいただいた『アメリカングラフィティ』ですが、先日DVDを借りてきて見ました。
 思い出せば、以前にもあなたよりお薦めがあったように記憶するのですが、もちろん面白くはあったのですが、うーん、面白いんですがー、うーん、満足しなかった、ってところですかねー。
 この作品が、映画のパワー全開とはやはりちょっと思えなかったですね。

 その理由は、
 (1)鑑賞者つまり私の年齢のせいでしょうね。私はこの映画を見るに最適の年齢では残念ながらないと思いました。しかし、では幾つくらいの時に見ればよかったのか、例えば二十歳前・登場人物に近かった頃ならよかったのかと考えると、よく分からないものがありました。
 (2)4人の主要人物中メインは、東部の大学に行く少年と行かない少年の二人でしょうが、特に中心は行く方の少年だったと思います。この話は、最初は東部の大学に行くことに消極的であったこの少年が、一晩の経験の後に出発を決意するという物語ではないかと思います。ただそうした場合、この少年の心の動きの描写は、僕が思うに、活字ならもっと実感的に感情移入ができただろうなと感じました。

 あわせて、活字の世界によく似た作品を挙げると、たぶん実際に影響関係が読めるかと思いますが、J・D・サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』は強く思いましたね。
 でも『ライ麦』は、一小説作品というより、なんかもうアメリカ人の「集合無意識」みたいなところがありますから、もはや影響関係などとは言えないのかも知れませんね。
 そもそもこういうストーリーってのは、一種の若者の通過儀礼を描いているわけだから、よく似た作品がいろいろあるのも、やむなしかなと思いました。

 では今回はここまで。

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テーマ : 映像・アニメーション - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

Re: 驚嘆!

 南亭さん、コメント有り難うございます。
 「映画評」とおっしゃっていただき、身のすくむ思いです。
 以前にも書きましたが、私は映画についてはほとんど何も知りませんし、圧倒的に鑑賞した量が少ないです。
 ただ、最近思いだしたんですが、「素人だから言える」は、ひょっとしたらあるんじゃないかと。
 それにすがりついて、「何も知らないくせによく言うよ」と顰蹙されかねないことを、まー、ぼちぼち書いてもいいかなと、考えております。

 さて、もう一つの拙ブログにもお越しいただき有り難うござしました。
 これはなんというか、「病膏肓」状態でだらだら綴っているもので、お恥ずかしい限りです。
 ただ、好きなんですね、日本の小説が。
 
 というわけで、よろしければ、またお立ち寄り下さい。有り難うございました。

驚嘆!

こんにちは。再び始まった映画評、楽しみにしています。
ところで、今頃になってとおっしゃるかもしれませんが、昨夜「近代日本文学史」を初めて読ませていただきました。たいへんな労作、大作。これだけのことを書けるのは、膨大な読書量と咀嚼がなければ出来ることではありません。浅学もいいところの我が身を恥じるばかりです。ただ驚嘆!

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