クラシック批評「言ったモン勝ち」!?・その3

  『クラシック批評こてんぱん』鈴木淳史(洋泉社新書)


 さて、二回にわたってクラシック音楽批評が「言ったモン勝ち」の世界である現状を「憂いて」きたんですが、しかし、「病巣」はあまりに深く、なかなか治癒すべき妙案は浮かばない状況であるようです。

 私がそんな憂いと共にあった時、そんな時、わたくし、ふと思ったんですね。
 あの、テレビのNHKでやってる「ためしてガッテン」、ご存じですよね?
 われわれが日常生活で時に思ういろんな疑問や、知ると便利な事柄が、「お茶の間科学」のように啓蒙・解明されていくという番組ですね。

 この番組のすごいところは(本当はいろいろと保留・付帯事項もあるのでしょうが)、とりあえず「ためして」つまり実験して、われわれの「かそけき」感覚に客観性を(あたかも黄門さまの印籠の如くに)与えてくれるというところでありまして、ここにこそ大いに視聴者は納得されるんですね。

 えー、「演奏批評」も、せめてこの「ためしてガッテン」程度にはならないものでしょうかね。
 でも「あれくらいの説得力」って簡単に言うけれども、やはり音楽を言葉で表すにはきっと難しいんでしょうねー。

 まー、「演奏批評」なんて、それこそ「テレビガイド」みたいなものだと割り切ってしまえば、なんの問題もないのかもしれませんが、うーん、「権威」に弱い私は、少し困ったことだと思いつつ、今回はルービンシュタインが弾くショパンのピアノ曲をバックに聴きながら、読んでもさっぱり内容のつかめない『レコード芸術』をあちこち読みかじっては、少しため息をついていました。ふー。

 えー、ところで、最近私はマーラーを囓りだしているんですが、マーラーのCDって、どんなのがいいんでしょうか。

 なんて、
 「おいおい上に演奏批評に対して批判的な文章を書きながら、それはないんちゃうか。」
 「あ、そうか。こんな時に、演奏批評って、すっごい便利なんや。なるほどなー。」


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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

コメント

Re: No title

 フランス組曲さん、コメントありがとうございます。
 マーラーのピアノ四重奏というのは、寡聞にして存じませんでした。
 というより、そもそも私は「寡聞」な事が多すぎて、一般的には、「物知らず」であります。

 ただ、マーラーという作曲家は、時にいびつな感じのする交響曲をこんなによくも書いたものだなーとも感じつつ、やはり凄い作曲家だなと思います。

 また、いろいろとお教えください。

No title

ファンで、いつも姉妹ブログ拝見してます。
初めてこちらのブログを覗いてみました!

読書に音楽、最高です。
マーラーは交響曲がメジャーですが
クレーメル(vn)のピアノ四重奏は
以外に良いですよ♪

Re: No title

 >南亭さん、コメント有り難うございます。

 南亭大人の「褒め殺し」に、今回も大変恐縮いたします。

 でも本当のところ、何だかんだ言っても私は音楽評論を読むのが大好きで、読書の楽しみと音楽の楽しみの、往年の「一粒で二度美味しいアーモンド・グリコ」感覚が味わえます。
 とても嬉しいですね。はい。

No title

実にうまいですねえ。
このシリーズ3作、感心しながら読ませていただきました。
そして、まさに。
合点!合点!

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