辞世句を戯作してみる

  『辞世のことば』中西進(中公新書)

 これはなかなかいろんなことを考える本でしたよ。
 多分私だけではないはずですが、そもそも「辞世」というものには、なんともいえない「魅力」がありますよね。

 古今東西これに関係する本は沢山上梓されてきていますが、そのことがそれを証明しています。
 僕もいくつか読みました。そんな中では、「辞世」に限ったものではありませんが、山田風太郎の『人間臨終図巻』1~3なんかもとても面白かったですが、本書で中西進氏はまず、人はなぜ「辞世」に強烈に興味をかき立てられるかについてこんな風にまとめています。

 「なぜ死に臨んだ言葉がよいのか、(中略)おそらく死が人間をもっとも純粋にするからであろう。もっとも純粋に自己と対面し、もっとも純粋に自己を訴えようとするのではないか。辞世とは、この純粋な自己発見の言葉である。」

 もっともな文章ですね。僕は思わず、こんな腰折れを作ってしまいました。

   日短し辞世の文を読み居たり

 しかし、そろそろ自分の「辞世」を用意しておく、いや、用意とまでいかずとも、いくつか「原案」の準備を始めておくくらいは、しておいてもいいのではないでしょうや。
 昔から言うではありませんか。生前から戒名を用意しておくと長生きするって。

 えっ? 戒名と辞世は全然違いますって?
 なるほど。では「御参考」ということで、戒名については、それはそれでたくさんのエピソードがありますよね。

 作家・山田風太郎氏は生前に戒名を自分でお作りになって、それでわりと長生きをなさいました。
 渥美清さんも生前にお作りになりましたが、残念ながら生前戒名を作ってもさほどではありませんでした。
 ついでに、私の祖母は、連れ合いが54歳でなくなった時に一緒に戒名を作った後、連れ合いの寿命のダブル・スコア、108歳まで長生きをしました。
 あくまで、ご参考まで。


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テーマ : 俳句 - ジャンル : 小説・文学

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