語り合う宴懐かし燗の酒

SD燗酒




 二三年前の、春まだきのことです。
 友人の女性が、1週間だけシンガポールから日本に帰ってくるということで、会いました。
 ところがタイミング悪く、僕は前年の秋頃から「禁酒」をしている時でありまして、仕方がないので彼女にその旨の説明をして、僕はウーロン茶を飲んでいました。
 しかし、時がたつうちに、彼女がだんだん絡んでまいりまして、
 「てめー、ウーロン茶なんかですむと思ってんのかよー、不愉快なヤツだなー」
と、酔っぱらってしまい、僕は、
 「やめてっ、お願いっ。いやっ、かんにんしてっ!」
と必死で拒むも拒みきれず、とうとうレイプ同然に、飲まされてしまったのでありました。いやーーーーっ。

 ご存じですか。
 5ヶ月ぶりで飲むと、どの酒も、最初すっごい「まずい!」のを。

 僕はあたかも高校生のように、ビールってすごく苦いんだな、どうして大人はこんなものを楽しげに飲むんだろうと、初々しく感じるのでありました。
 しかしこのような体験もなかなかに面白く、僕は、次から次へと水割り・日本酒と順番に試していきましたが、どれも、5ヶ月ぶりの最初の味は、やはりマズかったですね、本当。
 ただ、それが急速においしく馴染んでくるところが、まぁなんて言うか、少し情けなくも、やはり「私は、酒が嫌いだ。飲み出したら止まらなくなるから。」と思ったのでありました。困ったこっちゃ。
 
 その時の俳句。
      
   語り合う宴懐かし燗の酒
   懐かしき人破顔あり春隣
   春永の次の宴を約しけり
   冬尽くや君の帰りを待ってます       秀水

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