うーん、恐るべきかな学問

 先日、こんな親子さんの本を読みました。

  『日本語を反省してみませんか』金田一春彦(角川ONEテーマ21新書)
  『新しい日本語の予習法』金田一秀穂(角川ONEテーマ21新書)


 親子さんといっても、お子さんの方でもすでに充分ご年輩の学者さんですよね。
 この御家系は三代にわたって日本語学者ですかね。最近いろんな世界で「世襲」っぽいことが多いですね。まー、たぶんお家の中は日本語関係書籍だらけでしょうから、二代三代と使い続けることができれば「経済」ではありますよね。

 ところで「お父さん」の方の本に、こんなことがさりげなくあっさりと書かれてあったんですが、私は読んでいて少しびっくりしました。
 漢字についての説明なんですが、これって常識なんですか?

 日本語は欧米の言語、中国語、朝鮮語などに比べて、発音の種類が少なく、しかも音の組み合わせに制約がある。例えば「ん」や「を」で始まる言葉はない。「ぱ・ぴ・ぷ・ぺ・ぽ」で始まることもほとんどない。また、音読みでは二音目は「ん、っ、つ、か、く、い、き、長音(長く延ばす音)」に限られている。

 こんな部分なんですけれどね。
 日本語の発音には制約があるとして、三つの例を挙げいらっしゃいます。
 ひとつ目の例、二つ目の例については、いわれてみれば、まー、そうであるなーと、あっさり納得できる事柄ですよね。「パンツ」なんて言葉があるけれども、あれはそもそも外来語だし……と、少し品位に欠ける例を自分で挙げて、そして自分で打ち消していました。
 ところが、びっくりするのは三つめの例。

 私は思わず、頭の中であれこれ漢字の音読みを思い浮かべて、なるほど、本当だ、この語も、この語も、わあー、へえーって、思ったんですがー。
 例えばこの文中にある音読みの漢字を並べてみますね。

 先・日・反・省・金・新・書・習・法・年・輩・学・系・最・近・界・襲・関・係・籍・代・経・済・漢・説・明・常・識・欧・米・言・中・国・朝・鮮・発・音・類・制・約・長・分・納・得・外・来・品・当……。

 うーん、見事なものでありますなー。
 こんなところに人知れぬ規則(「人知れぬ」じゃなかったですか)が隠れていたとは。
 いやー、学問って、ホント、恐ろしいですねー。
 ひとしきり感心する浅学非才の私でありました。
 あ、「浅」もそうだっ、「才」もそうだっ。


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テーマ : 読書記録 - ジャンル : 小説・文学

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