実に恐るべき「古武道」の実力!?

 『自分の頭と身体で考える』養老孟司・甲野善紀(PHP文庫)

 前々回の続きであります。
 上記の本の読書報告をしようと思っていたのですが、著者ご両人の紹介をカルくしていたら、終わってしまいました。
 というところで、続きですが……。

 実は少し前の話になりますが、甲野善紀氏の講演会に、私は行ったことがあるんですね。
 その時の日記を、少しごそごそと紐解いてみますと、こんな講演会でした。

  「身体性の教育-舞踊と武術:神戸女学院大学の実験」
         甲野善紀 客員教授
         内田 樹 文学部総合文化学科教授
         島 徹 音楽学部音楽学科教授


 内田樹氏がまだ神戸女学院大学で教授をなさっていた頃ですから、少し古いですかね。(今調べてみたら、内田氏の定年御退職その後の名誉教授御就任は、去年度末でした。)

 御出演の三人目の先生は、この方もまた知る人ぞ知る「コンテンポラリー・ダンス」界でカルティーな人気を誇るお方であるそうです。(「現代舞踊」の舞踏家ですね。)

 で、甲野善紀氏ですが、冒頭の本の中にこんなことが書いてあります。
 互いに刀を持っている。しかし自分の顔のすぐ前に、相手の刀の切っ先が突きつけられている。そんな状況から相手と立ちあう。そして、こんな説明が続きます。
 
 「わたしはそこでドッと尻餅をつくような状態を作って身体を宙に浮かせると同時に、その浮いた体の各部分がなるべく細かく割れるようにして、その割れた身体をちょうど泳いでいる魚の群れが瞬時に全員が方向転換しているような感じで体じゅうを同時に使うんです。」

 えー、お分かりになったでしょうか。
 えっ? 何? 何があったの? 狐につままれたの? 

 「体を細かく割る」とか、「魚の群れのように瞬時に全員が方向転換する」とか、さーーーーっぱり分かりませんなー。

 そこで、そういえば講演会で、かつて甲野氏がなんだかそれに近いことをおっしゃっていたような……と、思い出してみたんですね(日記の旧記事を参考にしつつ)。

 私の日記には、その時の甲野氏の言葉としてこう書いてあります。

 「空からぽつりと水滴が落ちてくる。『あれ、雨かな』と思って顔を上げる。その時のような体の動きである。」

 私の日記によると、「なるほどよく分かった」と書いてあります。
 ……うーん。あほ、ですかね。(もちろん、わたくしが、であります。)
 なんか、集団催眠にでもかかっていたんじゃないかしら。

 しかしその時は、何となく分かるような気がしたんですかねー。
 「なるほどそういう感じか」と、何となく納得できた気がしたんでしょうなー、その日のあんぽんたんのわたくしは。

 ところが今になって思い出してみても、そして今回の本を読んでみても、なぁぁーーーーんにも、さぁぁーーーーぱり、分からないんですね、これが。それが当たり前といっちゃ、当たり前な気もしますがー。

 うーん。これが、恐るべき「古武道」の実力なんでしょうかー。
 (なんか、ちっとも読書報告になっていないような気もしますがー、なんせ「集団催眠」なものでー、えー、すみません。)


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テーマ : 読書記録 - ジャンル : 小説・文学

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