私のダチの「遼ちゃん」

  『司馬遼太郎が考えたこと・第1巻~第10巻』司馬遼太郎(新潮文庫)

  先日、いつも行く家のそばの大型古書店にふらりと寄りました。本当は本を見に行ったのではなく、何か掘り出し物はないかとクラシックのCDを見に行ったのですが、それについては大した物もなく、ぶらぶらと100円棚を見ていますと思いがけないものを見つけました。

 新潮文庫から出ている司馬遼太郎のエッセイ集全15巻のうち10巻が105円であるではありませんか。思わず全部買ってしまいました。全部買っても1050円ですから知れたものですが、10冊もざっとまとめて買うのって、なんかすごい贅沢をしているようで、少しどきどきしました。
 と言うわけで先週来これを読んでいます。

 例えば、土日なんかこの本をずっと持って、寝ころんで読んだり、音楽を聴きながら読んだり、エアロバイクに乗ってペダルを漕ぎながら読んだり、さらには便所の中でも読んでいたりずっとそんなことしていると、ちょっと変な感じになってきます。

 司馬氏とすごい知り合いであるような気になってくるんですね。昔からの気心の知れあった友人みたいに思ってくるんですね。

 こういう読書感覚って、昔なんか体験したような気がして、思い出してみたら、かつて梶井基次郎全集を、習作から日記から書簡から全部読んだときにやはりそんな感じになったのを思い出しました。

 しかし新潮文庫も変な企画のシリーズを出したもので、15冊もこんな本をまとめて読む人がいるんでしょうかね。文庫本って、何万部かくらい売れなければペイしないって聞いたように思うんですが、やはり採算取れる見込みがあって出版しているんでしょうね。

 というわけで、まだ3冊読んだだけですが、司馬遼ちゃんは私の「ダチ」みたいになってきています。

 この本は編年式になっていまして、現在読んでいるところは1969年で、彼は今、『龍馬がいく』を一生懸命書いています。
 私はあの本、確か大学時代に8冊本のうち4冊を読んだところで「ケツ割り」しましたが、遼ちゃんは頑張っているみたいです。陰ながら私も応援しています。

 ただ一つだけ気になることがあります。
 それは、この先この本の読書ばかり一月くらい続くのかなーと思うことで、まー、別にそれでもいいんですがー、ちょっとだけ困ったものだなーという気持ちも、なぜか持っております。
 そんな読書でした。


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テーマ : 読書記録 - ジャンル : 小説・文学

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