現代流行歌の話(その2)

 前々回の続きであります。
 前々回書いていたのは、下記のようなフレーズの「現代流行歌」(もはや現代とは呼べないような1999年の歌ですが)を初めて聞いた時私は驚いて腰を抜かしてしまった、というところまで語ったと思います。

  ♪もしもうつむいて 倒れかけたら
   泣き虫な私のそばで泣いたらいいよ


 さて、その続きです。

 うーん、こんなのって「男」じゃないですよね。
 と、のっけからどこか男女差別的(?)な文言を書きましたが、「男のくせに」「男だろう」なんて言葉には反発して、大概軟弱な半生を送ってきた私ではありますが、それでも女の子からこんな言葉をかけられるような状況は、想像だにできないという人生を送って参りました。
 でも、そんなことないですかね。
 しかし、実は私の驚きはさらにここからなんですね。

 私は唖然としつつこのフレーズを何度か口ずさんでみたのですが、そのうちになんだか涙が出そうになってきたではありませんか。
 自分でもビックリして、なぜこんなふうに感じるんだろうと考えていたら、とうとうこんな「思想」に思い至りました。

  「私は本当は誰かにこのように言ってほしかったのだ。」

 くり返しますが、私は誓って、今までこんなことを考えたことはありませんでした。
 でも本当は、無意識な部分の私は、間違いなくこんなことを思っていたんですね。

 ……やー、今回は本当に「目からウロコ」ではなく、心の殻が一つ剥けたような気がしました。うーん、いい勉強になりました。

 実はこの歌詞は、ある講演会で講師の先生がおっしゃっていたんですね。
 その先生は、こういった流行歌の世界でも、「歌詞」になかなか優れたものが見あたらないともおっしゃっていました。
 なるほど、優れた言語感覚というものは、どこにでもある、一朝一夕に生まれるというものではないのですね、やはり。


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テーマ : 日々のつれづれ - ジャンル : 日記

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