まだまだ修行が足りない……オペラを聴き始めた頃のこと①

 さて先日、私は某音楽関係大学に行って、オペラの歌を聴いてきました。
 最近はやりの(最近ってこともなく、かなり前からいろんなところで行なっていますが)、様々な大学が「生涯教育」の一貫として行っている社会人向け講座であります。

 何回かのシリーズなんですが、今回行っていたのでいうならば、講師の先生の話、例えばモーツァルトのいかにも天才めいたエピソードの話とか、謎に包まれたチャイコフスキーの亡くなった原因だとか、そんないろんな音楽家のエピソードの話を交えつつ、演奏や歌唱を聴くというもので、先日はちょうど「オペラのプリマドンナ」というテーマで行なっていました。

 私は客席の一列目のど真ん中に座っていたんですが、ちょうど目の前、3メートルほど離れたところで歌手の方が歌っていらっしゃいました。

 曲は、
  ・『カルメン』より「ハバネラ」「闘牛士の歌」
  ・『椿姫』より「ヴィオレッタとジェルモンの二重唱」
  ・『トスカ』より「歌に生き、恋に生き」
  ・『蝶々夫人』より「ある晴れた日に」「手紙の二重唱」「可愛い坊や」
など、まー、オペラの有名どころの曲ですね。

 最初は私も、「すごい声だなー」と、単純にひたすら圧倒されていたんですが、だんだんと圧倒され慣れてきましてー(ヘンな言い回しですがー)、……しかし、あれ実際、あんまり間近で聴くもんやないですな。
 あの声は、それこそ「メトロポリタン・オペラハウス」みたいなバカでかい劇場で聴くもんであって、3メートルの距離で聴く声やないような気がしました。

 というのも、目の前にいる人は間違いなく日本人、少なくとも東洋人の姿形をなさっていますが、イタリア語の歌を「ベルカント唱法」ってんですか、あれで朗々とお歌いなさっておりまして、初めは素直に圧倒されていたんですがね、なんだかだんだん暑苦しーに思えてきた私は、とうとう最後の方は、少し悲しい気持ちにまでなってきてしまったのを、今でも少し憶えています。
 ……という思い出、実は私がオペラを聴き始めた頃のものであります。

 「まだまだ音楽鑑賞修行が足りない。」

 そんな頃のお話を、もう少し書いてみます。


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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

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