世界で一番愛されている……(後半)

 ……秋も深まり、というか、前回の時以上にますます冬らしくなってきた今日この頃であります。……サッブー!

 えー、前回からの続きです。
 私は芸術の秋と言うことで、慣れぬ絵画鑑賞を行ったという顛末でございました。見に行った絵は、これです。左側。

DSCN1500.jpg

 以下、前回の続きです。

 ……と、申しますのも(何を申しましていたのかは、すみませんが、前回の所をお読みください)、私はそもそも中学生の頃まで漫画少年でありまして、実はとっても漫画家になりたかった。
 そしてそんな同じような漫画少年の友だちと連れだって、あれこれ漫画について喋りあったり、あれこれ紙に落書きを書きあったりしたものでありますが、今思えば、あの落書きこそが「トローニー」では、ありませんか。

 ……えっ? ちがうの?
 ……お前の落書きはそんな高尚なものではない、って?

 ま、それは確かにその通りではありましょう。……が、ありましょうが、私はそんなことを考えながら、フェルメールがこの絵を描いている姿を想像いたしました。
 そしてやはり感じたことは、小さかった頃漫画が好きで好きで、へたくそながら、ノートの端っこにそのころ自分がかっこいい、またはかわいいと思って少年少女の絵を(それも大概が左向きの顔の絵。オオッ、フェルメールのこの絵もそうだっ!)書いたことのある人、元漫画少年少女ならきっとこの感じが分かっていただけると思います。そしてフェルメールに、俄然親近感がわくはずであります。
 フェルメールも、私と同じ気持ちで、高尚ながら油絵で「落書き」を書いていたのではないのか、と。

 ……えっ? 間違ってます?

 なるほど、それはそうかも知れません。
 ともあれ、今回見た実物のフェルメールは、今までいろんなところで見た複製のこの少女の絵について(上記の写真の絵も同じで)、ありゃあ詐欺か悪意あってのコピーか、とまでつい思ってしまうほどに、全く別格に段違いに比べものにならず素晴らしいものでありました。
 本当にあの小さい絵の少女は、世界中の人々から愛されるにいかにも相応しく、永遠の時の中で光り輝いているようでありました。


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テーマ : art・芸術・美術 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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