電子ブックリーダーを買ってみました

 新しいものとか、はやりものにほとんど手を出そうとしない、きわめて保守的な人間でありまして、まー、言ってみれば、あまり「面白味」のない人間と言うことでありましょうか。

 そんな私が、この度電子ブックリーダーを買ってみました。
 しかし考えてみれば、電子ブックリーダーも、もはや新しいものでもはやりものでもなく、おまけに私が思っていたよりも遙かに安いと言うことを知ったもので、つい、買ってしまったわけであります。

 かなり以前からそんな製品があることは私も知っていたのですが、必要性をその時はもうひとつ感じませんでした。しかし昨今、文庫本の小さな活字がかなり苦労になってきまして、以前この製品について少し考えていた、もし利点があるとすれば、字の大きさを自由に変えられることくらいだろうかというそのメリットが、改めて私の中で注目されてきたわけでありますね。

 で、買ってみまして、……うーん、かなり、違和感がありますよねー、今のところ。
 一番の違和感は、私は読書をしていて気になった個所なんかが出てくると、ちょっとページの隅を折ったり付箋を貼り付けたりするのですが、それが出来ないことです。
 電子ブックリーダーにも、それらしいことのできる仕掛けがあることはあるのですが、慣れないせいか、どうも使いづらく、不満足であります。

 私は、読書感想文めいた文章を書くことを趣味の一つにしているのですが、読書中のそんなチェックがしづらいとなると、そのための本をこの電子ブックリーダーでは読めないということで、少しどうしたものかと思案中であります。

 そのほかにも小さな「違和感」はもう少しあるのですが、今回は、そのかわりといってよいメリット部分を、以下に指摘してみたいと思います。
 今のところで、みっつくらい、これはなかなか便利だ、を私は見付けました。

 その1は、本来想像していたメリットであります。文字を少し大きくして読むと、目が一気にぐっと楽になりました。思った通りとはいえ、さすがに優れものであります。

 その2。「ながら読書」がとってもしやすいこと。
 それは、手を当てておかなければ、ページがばさっと閉じられてしまう心配が全くないことで、片手に御猪口を持ちつつ、もう一方の手にはお箸も持ちつつ、そして目は小説を追うなんて「行儀の悪い」読書が、実にとっても便利にできてしまいます。

 そしてその3。
 電子ブックリーダーで読む方の文章のことですが、インターネット内の「青空文庫」に無料の書籍がたくさんあるんですね。
 そもそも、著作権の切れたような文学者の作品が、私はとても好きでありまして、まさに宝の倉にはいったようであります。
 あれこれとそんな作品を見付けるままに取り込みまして、おかげ様で今まで読んだことのない人物の文章を、このところいろいろ読むことが出来ました。

 と言うわけで最近初めてその文章に接して面白かったのは、味の素を作った池田菊苗、料理評論家の北大路魯山人、名前を文学賞に残す直木三十五、日本SF小説の草分け海野十三などなど、おそらく、このブックリーダーがなければきっと読むことの無かった人々であります。

 これは結構、いえ「違和感」と天秤に掛けても、本当に、愉しい。


にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

テーマ : 読書記録 - ジャンル : 小説・文学

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)