「日本がうんだ北斎」

 先日、神戸市立博物館で行っている『ボストン美術館浮世絵名品展・北斎』を見に行ってきました。このポスターですね。↓
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 そのちょっと前に私は、『富嶽三十六景』中の「神奈川沖浪裏」という、このポスターにも描かれている有名な作品(今回の展示にもありました)は、ダビンチの『モナリザ』と並んで世界で最も有名な絵のひとつであるという記事(ネットの記事、かな?)を読んだのですが、なるほどそう言われてみれば、我が国が北斎をうんだのは、オランダがゴッホをうんだように、スペインがピカソをうんだように、世界に大いに誇ってよいのだと感じたのでありました。
 (もっとも、だから私もエライとは、もちろんなりませんがー。)

 この度の世界に誇る北斎展を見て、わたくし、大いに満足しつつ、つくづく感心・感動したのは、これらがいわゆる「庶民」のための絵画(版画ですがね)であるということでありました。
 というのは、絵が、実に小さいんですね。
 ピカソの『ゲルニカ』ほどでなくても、近代絵画を見ていましたら、日本画洋画とも畳一枚もの大きさの絵が山ほどあり、さらには畳二枚分三枚分の絵まで決して珍しくありません。

 それはもちろん、画家の内的創造欲によって大きさが決められたのだとは思いますが、北斎の絵の小ささの決定要素は、間違いなく江戸の庶民に売る版画であったということでしょう。
 そしてそんな庶民の絵に、これほどの高い芸術性が結実したということに、私は感動し、「日本がうんだ北斎」の思いを改めて強くしたのでありました。
 ……うーん、やはり、日本文化の偉大さ、誇らしく、恐るべし。

 ところで、すっかり北斎ファンになったわたくしは、その後ちょっとネットオークションを覗いてみたら、北斎の版画が結構廉価で売っているではありませんか。
 おお、庶民のための絵画の伝統がここにも!

 でも、この値段ですから、きっと近年に新しく摺ったものだとは思いますが、こういうのはレプリカみたいなものなんでしょうかね。
 ともあれ、一点、買ってみました。
 現在、わが家の床の間に置いて飾ってあります。
 その絵の一部の写真です。↓

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