……ビミョウに非常識(?)

 えー、久しく触れませんでしたが、この間も、わたくし「古い日本映画を見る会」の一人会員といたしまして、実は何作かの古い日本映画を(もちろん厳密に申しますと、古い日本映画のDVD版を)見てまいったのでございます。

 最近の私のテーマは「シリーズ作」でございまして、シリーズ作の「巨人」としてはやはり『男はつらいよ』がありましょう。ということは、あのシリーズはわたくし全編鑑賞済みですから、まぁ後はこわいものなし何とかいけるんじゃないかと密かに考えつつ、しかし実際はそんな長いシリーズ物には手を出さず、かつ、「大作」めいた物にも手を出さず、所謂エンターテイメントっぽいので幾作か見ました。

 そんな鑑賞の中で、ひとつ面白かったというか変わり種っぽいものとして、「シリーズ作」ではないのですが、いわゆる「はやぶさ」もの3作品がありました。

 「はやぶさ」ものというのは、例の「独立行政法人宇宙航空研究開発機構JAXA」が2003年に打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ」の話でありまして、その小惑星探査の事業における人間的すったもんだの出来事と、そして最後には何と言っても日本中を大感動させた「はやぶさ」の地球への帰還をもとにした、まーあれはやはり、かなり虚構化した映画でしょーねー。

 で、その「はやぶさ」ものの何が面白かったかといいますと、同じ実在の出来事をもとに、2011年から2012年にかけて3つの映画配給会社がばらばらに3つの映画を作っちゃったという、とても珍しいパターンの「競作」になったってことですね。

 同じ原作の映画が何回か作られることは結構ありますが、それがほぼ同時に作られたというのはかなり珍しいでしょうね。
 例えば川端康成の『伊豆の踊子』は6度も映画化されているそうですが、それは数年~数十年くらいの間隙(第一作昭和8年、第六作昭和49年)があってのことであります。

 ところが「はやぶさ」ものは、同じ原作(というか実際の出来事)をほぼ同時期に複数作映像化したという、なんといいますか、かなり信じがたいといいますか、非常識といいますか、ウケそうならなんでもええんかいといいますか、まー、とにかくその結果、3つの同じ事実を踏まえた映画が同時にできたということであります。……うーん。

 で、それをわたくしこの度見比べた、と。
 そして結論から言いますと、見比べて、結構面白かった、と。
 やっぱりビミョウに違うんですね。つまり、映画によって微妙にプッシュしたい登場人物や出来事が違うわけです。
 その差が、このように同時期に競作されますととってもよくわかって、「はやぶさ」3作品なかなか楽しい鑑賞体験でありました。


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