小川洋子さんのお話……

 先日、作家の小川洋子さんの講演会に行ってきました。でも本当は講演会ではなくて、「作家と語る」というタイトルの、ある女子大学が主催していた会だったので、舞台には、一方に小川洋子氏と司会者、真ん中に少し空間があって片方に8名の文学部所属を中心とした女子大生が扇形をなすという構成の会でした。

 つまり、小川洋子さんが一方的に聴衆に話しかける形ではなく、女子大生の小川氏作品に対する感想や質問を元に会は進行していきます。

 最初私は、この形はつまんないかなーと思ったんですね。そして実際、まとまった話を小川氏から聞くことはできなかったんですね。
 でもその代わり、いかにも女子大生が聞きたそうな質問があって、ということははばかりながらわたくしも少々お聞き申しあげたい、つまりどうしたら小説が書けますかとか、この小説のテーマは何ですかとか、まともにご本人からお聞きするには少々はしたないと思ってしまう(そんなことありませんか)そんな質問で、実は結構面白かったです。

 例えば小川氏が、ああ、これは小説になるなぁとふっと思う瞬間について、いくつかお話しいただいたのですが、そんなエピソードがとても面白かったです。

 どうです? 面白そうでしょ? 聞きたいでしょ? 
 では、ちょっとだけ紹介してみますね。
 (ただし以下は小川氏の言ったそのままの文言ではありません。この様なことをおっしゃったように聞いた私のまとめです。ひょっとしたらまるで勘違いしている表現があるかも知れませんので、そこのところよろしくお願いします。)

1.スポーツ鑑賞が好きでいくつかそんな素材の小説も書いていますが、どんな種類のスポーツでも、それは当たり前ながら身体表現で、言葉から離れた世界です。でもそんな言葉から離れた世界を言葉にするのは、小説になりそうに思います。

2.それは何であってもいいのですが、主人公が大切な出来事や時間に遭遇したとき、その主人公と偶然時を同じくする第三者の視点、というのは小説にとってとても重要な気がします。

3.我々は普段理性によって整理・統合された世界に住んでいます。ただ、そのような世界だけでは、少々息苦しく感じることがあります。そんな時、世界からふっと離れていくきっかけとして大切に感じるものは、なくなったものです。かつては確かにあって、そしていつか何もいわずに姿を消したもの。それは私たちに物語を紡ぎ出してくれそうに思います。

 どうですか。……うーん、とっても興味深いですよねー。
 そんな会でした。うん。よかった。


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