遠き日の薊咲きける広場かな

万博




 息子が二十歳、大学在学中で下宿生活をしてよった頃の事です。
 大学のサークルの友達、男子2名女子3名をつれて、「蕩児の帰宅」をしよりました。
 大阪万博跡地のエキスポランドに行くいいます。
 「エキスポランド? USJの間違い違うんか。エキスポランドは、若者の行くとこ違うやろ。」
 「いや、ガンダムのフェアやってる。」
 「ガンダム? 大学生の見に行くもんと違うやろ。」

 ということで、翌日昼前からガンダム見に行きよりまして、夕方帰ってきよりました。晩飯を軽く食って、
 「お父さん、この辺で安い飲み屋どこ?」というもんやから、
 「飲みに行くんか、よし、ワシが案内したる。かあさん、こいつら飲みに連れてったるから。」
 「連れてったるから、何?」
 「いや、7人は大変やな、と。」
 「あんたが飲みたいだけちゃうのん。しゃーないなー、はい。」
 軍資金を手に入れて、ふふふふ、あっぱれお父さんの貫禄。なんせ、私はかつて、「御近所飲み屋探検隊」を結成した実績がある。
 みごとに、一日の長を示しました。

 ……二十歳、ですわ。
 若い娘さん(若い息子連も、もちろんいたけど)と飲むと、華やかですね。始終、きゃぴきゃぴと甲高いところで声の空中戦を展開してる。なかなか、よろしおまんな。

 でも、その内、きゃつらめの言うてることが、何やわからへんようになってきます。
 これ、正しい日本語なんやろか。単語のわからんこともさることながら、なんか、全体の文の構造が、現代日本語文法と違うような気がする。
 わー、だんだん頭が痛なってきた。わー、やかまし、やかまし、やかまし、……。

 ……もう、20代は、たぶん、キツいですわ。
 若いおなごがええ、いうても、われわれと日本語が通じるのは、ぎりぎり三十路あたりにならんとあかんのと違うやろか。

 翌日、きゃつらめが昼過ぎに帰りまして、なんや、がくっと疲れました。
 昼寝をしましたら、2時間ほどストンと眠りに落ちました。なんやしらん体がだるい。しんどい。
 いろんなこと考えさせられた「蕩児の帰宅」でございました。

 上記俳句は、息子がエキスポみやげに買ってきた絵はがきに直接書いてみました。
 筆が滑らず、とても書きにくかったのを覚えています。

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テーマ : 俳句 - ジャンル : 小説・文学

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